本の紹介   

推薦者:島崎
・ 作品名:「シャドー81」
・ 著者/訳者:ルシアン・ネイハム/中野圭二、・ 発行元:新潮文庫(1977年)
・ あらすじ: 時はベトナム戦争末期、米軍パイロットが最新鋭戦闘機を盗み出し、特注した船で
 太平洋を横断し米本土近海の無人島に輸送する。そしてハワイに向かうジャンボ
 旅客機を空中で待ちうけ、人質にとって政府から金塊を奪い取る、というストリー。
・ 作品名:「ローマ人の物語」(全15巻)
・ 著者/訳者:塩野七生(しおのななみ)、 発行元:新潮社(1992〜2006年)
・ あらすじ:古代ローマ建国から西ローマ帝国滅亡まで史実にもとづく歴史読み物。ヨーロッパ史の全貌が少し理解できたように思います。ただし私の場合、読むのに1年以上かかりました。ハンニバルとのポエニ戦役やカエサルのガリア戦役の巻だけでも面白い。
あらすじに記されているとおりですが、更に道路と水道建設に関する部分も非常に興味深い。紀元前にこのようなインフラとその整備、税制、農地制度、安全保障があったとはまったく驚きます。また、古代の合戦上の戦略に基づく道路の建設や生活用水確保のための水道工事であるが、この時代にこんなに進んだ土木設計技術が有ったのかと思う。
ローマ建国に当たって、次々に侵略した他民族を束ねて新国家樹立のため戦略(法整備、税制、保障等など)は政治力の面でも卓越していましたね。それから20世紀も経つのに現代は・・・・という気がします。                            小林
ご参考:この頃は本も高価なので、私の場合は市立図書館を利用しています。今はインターネット経由で検索、予約も可能です。新しく出版された本も申し込めば近隣の市立図書館から取り寄せてくれたり、購入してもらえる場合があります。                          島崎

推薦者:島崎
・ 作品名:「オイラーの贈物 人類の至宝eiπ=−1を学ぶ」
・ 著者/訳者:吉田 武、 発行元:ちくま学芸文庫(2001年)
・ あらすじ:数学全般の入門書であり独習書。
 今さらなぜこんな数学入門書を紹介するのか、と疑問を持たれるでしょう。2011年7月27日のNHK番組「クローズアップ現代」(19:30〜20:00)で「中高年がはまる数学ブーム」を見ていてこの本が紹介されたからです。ピタゴラスの定理を証明するには20ステップほどの手続をこなす必要がありますが、このオイラーの公式eiπ=−1を証明するには数千ステップをこなす必要があるとのことです。このステップを山登りのように一歩一歩踏みしめて理解していくことが、いま中高年に受けているとのことです。この本はオイラーの公式を山頂に見立てて、登っていくのに必要な数学的要素を理解できるようにした独習書です。図書館で借りたのですがいい本なので購入しました。頭の体操にお奨めします。



     

inserted by FC2 system