シミュレータ ホームページ開設にあたって

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小林　恭一 　　　　　　　　　　

当社発足時(昭和３０年)から設計開発･生産をしていたアナログコンピュータ(以下アナコン)は国内シェアが５０%を越え、当社の基幹製品でした。このアナコンを利用した研究用シミュレータ（汎用飛行シミュレータ、洪水シミュレータなど多種多数）の開発も盛んになり、更に発展しフライトシミュレータで代表される訓練用シミュレータの分野にも進出し、事業の基盤となりました。技術的にはアナコンを支えたアナログ技術を基に、シミュレータに要求されるデータ処理を実現するためのデジタル技術開発・画像処理技術開発にも挑戦し、これらの技術を活用したハイブリットコンピュータや画像合成装置（ＣＧＩ）の製品化にも成功しました。

この分野の事業分野を確立･発展のために、大勢の関係者が顧客の要求機能・性能を実現するために一丸となって技術開発・発明に心血を注ぎ、完成時には大いなる誇りと達成感・満足感に浸ることが出来ました。
しかし、平成７年には時代の趨勢でこの分野の事業は方向転換せざるを得なくなり、シミュレータの開発･生産に係わった関係者は現在では新しい道へ転進し、培った技術力を活かしてそれぞれの分野で益々活躍しております。また、年毎に退職者(定年)が増えつつあります。このように関係者の現在の立場や状況は様々ですが、当時のことを懐かしみ、時には仲間同士が集まり、その当時の苦労話や旅行・バーベキュウでの出来事など、昔話に花を咲かせ、和気藹々の会合を楽しんでおります。その会合で、その場限りの話に留めず、何時でも見られて想い出を楽しめるように文書にしておこうとの提案があり、その方法としてホームページを開設することになりました。

皆様の近況報告や当時の自慢話・苦労話・想い出などなんでも結構です。
積極的な投稿をお願いします。お互いの情報交換の場として活用して下さい。